3連投稿です。
【誤解だらけ??】CKDと骨粗鬆症 〜PTHって使用できるの?〜
【誤解だらけ?】CKDと骨粗鬆症 2 〜ビスホスホネート・デノスマブ〜
昨日も書きながら飽きてしまってすいませんwww
飽き性なんだよな。。
過去の記事です。
【ロモソズマブ】骨粗鬆症治療の救世主?? 結局どうよ?効果やリスク 【更新】イベニティ(一般名 : ロモソズマブ)の使用感
参考文献
The Journal of Japan Osteoporosis Society Vol.7 No.2 2021 180-185; 佐藤宗彦
今回の参考文献の前提条件
引用させていただいた文献では、有効性と安全性を検討することを目的としていました。
以前、PTHのところでもお話ししたように、骨粗鬆症治療薬は、腎機能低下のある患者は治験段階で除外されていることが多く、有効性の検討には安全性の担保がかかせません。
安全性については、
- 1年以内に心血管イベントなし
- 透析患者では、心電図、心臓超音波検査、頭部MRI検査を行いスクリーニングをしている
- 倫理委員会もとおしている
心電図、心臓超音波検査、頭部MRI検査については、『加齢変化以上の病変がある場合に投与していない』と記載があります。
(この部分は実臨床でどう判断すればいいか、若干迷うかもしれませんが・・・。)
これらの患者に対して、骨代謝マーカー、DXA、心血管イベント・低Ca血症の有無などを検討しておられます。
秀逸!!!
安全性について
重篤な心血管イベントの発症はなし。(ごく一部不整脈でドロップアウトはあり)
低Ca血症はあるものの、VitDで速やかに改善する
という、ものでした。
有効性について
BMDでは、12ヶ月という他の薬剤よりも短期、これまでのロモソズマブと同等の時期に非CKD群との間に有意差を認めています。
ここが、おもしろいところで、今回の比較対象が、非投与群との比較ではなく、CKDではない非CKD群(一般患者群)との比較です。
一般患者群と比較しても、優位に12ヶ月後のBMD上昇が見られたというのが、非常に面白いところです。
考察のところでその理由を述べてらっしゃいますので、是非、原文を参照してください!!!
ロモソズマブは腰椎のみでなく皮質骨の割合が多い、大腿骨近位部にも効果があることが知られており、CKD患者にも非常に親和性があります。
透析患者の場合に、事前に検査が必要になりますが、CKD+骨粗鬆症治療の大きな可能性を見出されたように感じます。
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