原発性骨粗鬆症治療開始基準〜フローチャートシステム〜

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原発性骨粗鬆症の診断基準です。
BMD測定は原則、腰椎か大腿骨近位部での測定です。
複数箇所の場合は低い方を採用してください。
大腿骨近位部や椎体骨折以外の脆弱性骨折には、
肋骨、骨盤、上腕骨近位部などが挙げられます。
FRAXは、75歳未満の方で適応してください。(下記*1へ)

診断基準・スコアの一覧へ

設問
脆弱性骨折既往
(大腿骨近位部骨折または椎体骨折)がある

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*1.
75歳以上の女性の90%以上で、FRAXが20%を超えるため、75歳以上のほとんどすべての女性は薬物治療に該当します。
そのため、2015年の骨粗鬆症診療ガイドラインではYAM70~80%においてFRAXをもちいて治療開始基準を決める方針は,75歳未満という縛りがつくられました。
一方で、75歳以上の患者に対しても、個人の骨折リスクを評価することは大変重要で、スクリーニングとしてFRAX値を評価することを勧めている論調もあります。
この辺の議論は今後深まるものと思います。

骨密度Tスコア-2.5はYAM70%にほぼ一致すると言われています
(引用: 竹内靖博編集 もう悩まない 骨粗鬆症診療 日本医事新報社 2017年)