子供を育てるというのは、自分との戦いです。
自分を律し、後悔し、悩んだりもします。
そのなかで、どこまで褒めて伸ばすのがいいのか?という悩みもあります。
褒めて伸ばすを否定するアドラーの心理学
子供を伸ばすには褒めて伸ばす!というのは、よく知られている方法です。
反対に、時には”しかりつけること”も必要かもしれませんが、恐怖をもって人を教育することはすべての考え方で否定されています。
では、なぜアドラーの心理学では褒めて伸ばすことを否定しているのでしょうか?
理由は、承認欲求を否定しているからです。
承認欲求は人間の基本的な欲求の一つです。
人から認められて、喜ぶこと。頑張りや、存在を認めてもらうことにもつながります。
facebookやツイッター・instagramの”いいね”機能はまさにその具現化で、時に人を危険な行動に駆り立てるほど、承認欲求は強大なものです。
アドラーの心理学では、承認欲求を満たそうとすると、人は、他人の期待に応えるための人生を歩んでしまうと懸念しています。
確かに、褒め伸ばしは承認欲求を満たすための行為です。逆に褒められないと何も行動を起こさない人になる可能性や、褒められなかった時に反抗する人間になる可能性も秘めています。
では、どうするか?
アドラーの心理学では、人の幸せは”他人への貢献感”のみに存在している、としています。
人から、報酬を得るためではなく、誰かのためになっているのだと、自分が感じれることが唯一幸せになる方法がというのです。
そのため、子供の働きに対しては、自分がそれをしてもらえて嬉しいことを伝え、子供に貢献感を感じさせることが重要となります。
まとめ
一方で、だからと言って自分の子供を全く褒めないことも、私にはできません。ですが、他人の満足を満たすために自分の人生を選んで欲しくはないなとも感じています。
子育ては自分の成長にもつながります。
かけがえのない経験だと思います。
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