お仕事整形外科医です。
働き方改革を推進してきた日本で、ついにその芽が出始めました。
- 仕事の評価軸が過去のまま
- 働き方改革は医者には無関係?
- 医者のなかでも差が広がる
お給料が減っていく日本
働き方改革により、労働者の勤務時間は減少していく方向にあります。
大手企業も週休3日を導入するなど、過労大国日本において、徐々にその是正が進んでいるともいえます。
しかし、その中身をみると、給料も労働時間の減少に合わせてカットするという内容です。
皮肉にも、働き方改革は、不況に喘ぐ企業の雇用側の人件費削減にきれいに利用されるような形になっています。
日本では、労働の評価は勤労時間で計られており、業務量や質に依存するものではありません。これが全く働かずに、パソコンでゲームしてるだけの人やタバコ休憩にしょっちゅう立ってる人と、一生懸命その穴を埋めている人とが同じお給料だったという状態を生んでいます。
もちろん、過労は害です。是正する必要があります。
しかし、このままでは、日本経済はさらに縮小することが予想されます。
また、結局サービス残業などの表に出てこない労働時間によって苦しめられる人を救うことができないという見方もあります。
働き方改革と医者
医者も、働き方改革が無関係ではありません。
大学に勤める、知り合いの医師からは、「将来的にはバイトもふくめて労働時間に含められるため、これまでのように外で稼ぎ続けることができなくなる可能性も噂されている」とのことでした。
もちろん、その真意は不明ですが、もし本当だとすると大学側が医師の給与を単独で捻出できるとは考えにくいですし、大学勤務はますますブラックになります。
一般的勤務医の給与の大半は時間外手当です。
これを働き方改革と医師の増産によって取り上げられると、医師は途端に普通の年収になります。
医師の中でも格差は広がる
医師は、「完全に無職」とはなりにくく、そこそこのお金を稼ぐため、マンション業者や投資業者にとっては、本当にいいカモです。
「銀行が貸してくれるから、そこまでは自分に支払い能力がある」と勘違いして、借りまくってるとすぐにお金の奴隷と化します。*そもそも銀行は超低金利の昨今では貸したくてしょうがないんです。
今と同じ稼ぎがいつまで続くか分からないという視点をある程度もち、資産を形成していかないと痛い目に合う可能性があります。
「いやいや、医者の給料が下がるなんてかんがえられないでしょ!」って思っておられる方もおられるかもしれませんが、事実一昔前の開業医ほど今の開業医は儲からなくなっていますし、医療費が削減されるなか、病院を生かさず殺さずの状況にしている医療点数をみると、将来はどうなるかなんてわかりません。
投資や資産形成をすることにも将来の不確実性があることと、同じくらいしないことにも不確実性があるのです。
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