お仕事整形外科医です。
日本の「デジタル化」への対応の遅れが、新型コロナウイルスの感染拡大とともに、さらに如実に現れたのは記憶に新しいところです。
そもそも、IT担当相が日本の印章制度・文化を守る議員連盟(はんこ議連)の会長であり、脱ハンコどころか、「ハンコは文化」的発言をされるから、トンチが効いています。
菅氏が自民党総裁に選出されましたが、選出前の討論ではデジタル相のようなものの創設を考えられているというお話でした。
あるテレビコメンテーターは、「国に個人情報を渡すかどうかで、どうせ議論が前に進まないのだから作っても無意味」という論述をされていました。
確かに個人情報は、使い方によっては、詐欺などの犯罪にも巻き込まれる可能性がある重要なものです。
しかし、ツールはなんでも、使い方によってはデメリットが生じるものではないでしょうか?
- 新しいものは、知ろうとしないと怖いのは当たり前
- 知ろうとしない人は、怖がるだけで、周りへの迷惑にも気づけない
- 個人情報はネット以外でも流出している
- 知ろうとしない情報弱者には、ものを伝えることもできず、また情報弱者になっていく無限ループ
「知らなくて怖い」と「知っていて怖い」は、全く違う
デジタル化やネットの話になると、途端に「個人情報が・・・。」と言い出す人がいます。
その中には、そもそもデジタル化やネットのこともよく知らずに、「個人情報を抜き取られる場所」という認識だけをもって、「知ろうともしない」人間が含まれています。
確かに、ネットの使い方によっては個人情報流出、詐欺被害に発展することもあります。
しかし、そもそも、何が怖くて、なにに気をつければいいのかもわからずに、知ろうともしない人間は自分の「未知」を怖がっているだけで、個人情報の流出を怖がっているのではないと思います。
ネットやデジタル機器は、使い方を知れば便利ですし、使う人によっては武器にもなりますし、使い方を間違えると痛い目にもあいます。
これは、なにもネットやデジタル機器に限ったことではなく、他の道具と同じであることにどうして気づけないのか不思議です。
デジタル機器やネットは使っていない人にとっては、何が不便かわからない
さらに、デジタル機器やネットは使わない人にとっては、使うことによって何が便利になるのかわからないのです。
現在の日本は、「使わない人が、いかに困らないように生活ができるか?」に焦点が当てられています。
使えなくても、回覧板で知らせようとします。
使えなくても、郵送でなんとかしようとします。
使えなくても、人間が一軒一軒お家を訪問することでなんとかしようとします。
しかし、このような、人間がたくさん必要で、さらに多くの時間を要するやり方は、人口が減少していく国では限界があります。
たしかに、対応できない人を切り捨てるのはまちがいですが、対応できる人に、そのしわ寄せ・負担が大きくかかるのも間違いです。
デジタル機器やネットを知ろうともせずに、できないとつっぱねる人は、周囲への迷惑にかけていることに気づけていない可能性もあり、そのような人は、声をあわせて、「私は困っていない」といいます。
そりゃそうです。周りが合わせることで、周りが困っているだけなので・・・。
個人情報はネット以外でも漏れてます
そもそも、個人情報はネット以外でもだだ漏れです。
情弱向けのテレビショッピングも顧客リストは販売されている可能性だって十分あります。
そうでないと、なぜあんな量の広告チラシがきまった個人宅に押し寿司のように入っているのでしょうか?
また、本人が意図していなくても病院の個人情報が流出することもあります。
個人の情報すべてを完璧に守ろうとすることは、泥棒に入られないように家を地面の下に隠すようなものです。
私たちがするべきことは、本当に重要なパスワードやセキュリティ情報である、「家の鍵」を人に渡さないようにすることです。
これだけ書いても無意味
わかっています。
いくらネットに書いても、無意味なんです。
情報弱者→ネット怖い→ネットしない→ネットしないから伝わらない→知ることができない→情報弱者
の無限ループです。
ですが、周囲が困っていることは確かです。
そこにビジネスチャンスがないものか?と考える今日この頃でもあります。
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