お仕事整形外科医です。
銀行借入、つまり借金は人生で一度は経験することです。
日本語から英語にすることでそのイメージの悪さを払拭していますが、ローンも立派な借金です。
ローン返済において、ボーナス払いを組み入れている方に悲報が舞い降りています。
ボーナスはボーナスよ
。そもそも、ボーナスが「必ずもらえるもの」という意識で仕事をされている方は危険です。
「ボーナス返済も含めれば、銀行借入も可能」なんて言われて借入している人のなかには、ボーナスがないと、途端に返済ができなくなる人がいます。
このような、ギリギリの状態での借入は、覚悟なくしてはいけません。
利益が出ればそこから配分するのがボーナスです。
事業主は、「ボーナスを支払わなければいけない」という法的根拠はありません。
雇用契約書などに、ボーナスについての文言が書かれていればワンチャンありますが、そこにも「事業の業績悪化にともなう、ボーナスのカットや減少」についての文言が付け加えられていることがほとんどです。
確かに、一時的に銀行から借入してボーナスを支給する事業者もおられますが、それは次の賞与までに返済の目処があるから銀行も貸すのであり、無条件に貸し付けているわけではありません。
新型コロナウイルス感染状況が今後どうなるかわからない状態の中、経営側としても本当に返済できるかもわからず、借入するのはリスクでしかありません。
新型コロナウイルス感染症拡大をうけて、病院含め全国的に不況になっています。
ボーナスカットも様々な業種で行われています。
患者さんたち・周辺住民を守るために、その最前線で戦う医療関係者は、敬意を払われて当然であるとは思いますが、健全な経営もまた、患者さんたち・周辺住民を守るためには必須です。
健全な経営・事業の持続性あっての、患者さん・住民の安全・安心。また、従業員の生活の安定なのです。
ですが、労働者が不服であれば「やめる」も、権利です。
それを責めるのもまた間違いです。しかし、経営側も従業員側も自分の判断に責任をもって行動していただければ何も問題がないと思います。
経営側は、今回の件で優秀な人材を失います。
従業員側は、安定した生活やキャリアを失うかもしれません。
その責任を負うのです。
支出を決めているのは誰?
これも、非常に難しい問題です。
人によっては、自分の意思ではない外因的要因により、支出が大きくなっている人もおられます。
しかし一方で、人によっては、ご自身の収入以上にポジションをとって毎月散財されている人もおられます。
後者の方は、期待していたボーナス収入が減ったことで生活が成り立たないという訴えは成り立ちません。
また、このような人は収入が増えたら、その分生活の質をあげる人もいますから、一時的な収入の上昇は何の価値もありません。
正直経営側からすると自己の責任を人に押し付けているようにしか見えていないと思います。
労働者は駒か?
私は、この答えは「Yes」だと思います。
少なくとも、医師看護師は代わりならたくさんいます。
いくら優秀な人材で、「あなたがいないと!」と言われていても、やめて3ヶ月もすれば落ち着くことがほとんどです。
私も「自分が駒である」という自覚のもと働いています。
経営側も運営が厳しくなれば「きってくる」でしょうし、働きが悪ければ「きられる」可能性もあります。
その自覚がないと、不労所得を積み上げたりもしませんし、知識を蓄えたりもしません。
駒であるという自覚こそが自分を鍛えていると思っています。
また、駒がいやなら抜け出す方法は、自営するか、経済的自由を達成することだと思います。(自営については結局銀行の駒と言う人もいますが・・・)
まとめ
終身雇用なんて時代は終わりました。
医療者もあぐらをかくのではなく、自分の価値を最大化する努力をするべきです。
駒で居続けるなら、その覚悟がいります。
雇用者になるのであれば、人をやとうリスクを追い、覚悟します。
いずれにしても、その責任を追うという覚悟が必要です。
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