ツイッター上には、次から次に新しい、情報が流れてきます。
なかには、目を疑うようなとんでもな情報も流れてきます。
私たちが、子供の頃はテレビで報道されていることを信じるしかありませんでしたが、発信者が増えた今、テレビすら信じていいのか?わからなくなるような事実が判明することもあります。
芸能人が発信する情報にも確信はない
先ほど述べた、ツイッター上では、とんでもな医療情報を、「おすすめです」なんてコメントして、キラキラ写真付きで投稿する芸能人がたくさんいます。
もちろん、本人たちも被害者なのかもしれませんが、自分たちがインフルエンサーであり、それで多くのスポンサー契約やテレビ・CM出演があるという自覚をもって情報発信する必要があります。
グルメサイトやECサイトの口コミですら、医療者の言葉でいうと、「利益相反」が絡んでおり、情報が湾曲されている可能性があります。
なので、利益相反が絡んでいるかも?と言う目で見る必要があります。(逆に言えば、この目で見ているのであればそれほど問題はないとも言えます。)
医療情報でいうと、
- 断定的表現のものは避ける
- 副作用がないという表現は避ける
- すべての疾患に効果があるような表現のものは避ける
とくに、断定的な表現は読者の目を引くため、本を売るという一点に絞れば、効果的です。
しかし、実際の現場では断定的に物をいう危なっかしさは、医療者であれば分かるところです。
情報過多時代に、必要な選択能力
情報はネットを通じて簡単に発信もできれば、受信もできる世の中になりました。
情報弱者であることは、これからを生きていく上で大きなビハインドを背負っていると言えます。
一方で、情報に踊らされることも避けなければいけません。
その意味で投資と医療に共通点があります。
投資にもかなり、いろんな情報があり、同じ金を儲けるという結果に向かって様々な方法が言われています。
- 短期か長期か?
- グロース?バリュー?
- キャピタル?インカム?
それぞれが、舌戦をネット上で繰り広げています。
エビデンスに基づいて、自分のゴールも見据えた場合に、方針をたてると「長期・バリュー・インカム」という結論に落ち着きました。
もちろん、情報選択バイアスもあるかもしれませんが、参考にした図書を読み込むとここに落ち着きました。
医療も、同じ結果に向かっている(もともと、その結果に向かわせる気があるのか?というやり方があるのはさておき)にも関わらず、とんでもな情報が流れているのも事実です。
過去を知り、現在を把握し、未来を期待するという意味では、医療も投資も共通しているようです。
まとめ
情報を発信するものを取り締まることは、もはや「できない」と考えられます。
その場合、”自助”としての選択する側の能力が問われることになります。
騙す側が悪いことは、もちろんなのですが、拡散している側には罪の意識がない・知識がないことも考えられます。
「受け取る側がどう選択するか?」
こういった教育も今後必要になると考えられます。
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