【学び】APA「流されない」つよさ

お仕事整形外科医です。


日本の中核都市から中小都市、東京では各駅の近くにあるのではないかと思ってしまう「アパホテル」


そのCEO 元谷外志雄氏の発言に、感銘を受けました。


きっかけとなったのは、「アパホテルの株主になったら、安く泊まれるんじゃね?」という、安易な考えです。


元谷外志雄氏は、地元の信用金庫を経て、27歳で独立。信金開発(アパグループの前身)を設立し、一代でグループを日本有数の総合都市開発事業会社に成長させた、敏腕です。


よく、社長がメディアに出てきますが、あれもCEOのお考え。


”旅館の顔は女将であるように、メディア露出は女性である奥様”という、意図のようです。






アパホテルは非上場企業

ここまで、急成長を遂げたアパホテルにもかかわらず、調べてみると実は一族経営のみの非上場企業です。


これについて、元谷外志雄氏は、ガッチリマンデーの取材で


「上場なんて、金のない奴がすること」


と、言い放っています。


たしかに、”上場”は企業が運営権の一部を株主に譲渡する代わりに、資金を株主から集めるための行為です。


お金を個人の信用で銀行から引っ張り出せる人間であれば、株主からとやかく言われ、決算報告などの雑業務が増える上場をあえてしないという選択をとるのは、素晴らしい決断であると言えます。

東証一部上場

上場は一種の”ステータス”・”信用の証”のようにもなっており、東証一部上場企業というだけで、一流企業の仲間入りのようにもてはやされる場面もあります。


しかし日本の東証一部は、米国の上場基準に比べてかなり基準が甘く、赤字垂れ流し企業でも上場できてしまいます。


上場後にも垂れ流し続けても、めったな悪行をしない限りは、見直し・降格されません。


”東証一部上場”に、もはやステータスを感じなくなっている人もいるようです。


この注意点は、株主である私たちにも当てはまります。


上場しているから安心!と株を塩漬けにしていると、いつの間にか紙屑・無配になりかねません。


そういう意味では日本株の方が、米国株よりもよっぽど手間がかかるし、難しいとも言えます。

まとめ

経営者の手腕は、何をするか?で決まるのではなく、何をしないか?で決まるとも言われています。


自分たちの企業にとって、何がKPIで、そのために本当に必要なものがなにかを判断できなければ多額の無駄を抱える投資をしてしまうことになります。


また、「人に言われたから」・「ステータスだから」と安易に判断するのではなく、自分にとってどうか?その情報は誰を対象としたものなのか?を常に考えて、データや記事を眺める必要があると、改めて感じさせられました。


また、「金のねーやつのやること」という言葉には、一般常識は自分に当てはまることなのかを常に考える必要があるという側面を兼ね備えています。


自宅購入なんて無駄!賃貸最高!!


移動できなくなるから、持ち家なんてクソ!


という人は、金のない奴が言う言葉だと、私は考えています。








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