大塚家具から考える。事業継承の難しさ

お仕事整形外科医です。


大塚家具が、ついにヤマダ電機の子会社になることが決まりました。


ヤマダ電機は、暮らしのトータルコーディネートの一環として大塚家具ブランドを取り込むことに決めたようです。


父と娘の久美子社長とのお家騒動で有名になった大塚家具ですが、株主総会で娘に軍配が上がったため、従来の登録された優良客のみに販売するスタイルから、誰でも入れる大塚家具へと大きく方針を転換しました。


従来から、高級路線をやめることで、すでに格安顧客へのシェアを伸ばしている「ニトリ」など競合が増えることで価格競争になってしまうことに警笛を鳴らしていた父のいうとおり、路線変更後大塚家具からの資金流出は止まらず、銀行も融資してくれなくなり、買収の噂もチラホラ聞かれるようになるなど、経営状況は悪化する一方でした。

事業継承の難しさ

事業継承は、医師の世界にも存在します。


2代目、3代目になると医院の経営が傾いたり閉鎖を余儀なくされるなど他人事ではありません。


また、医療は厚生労働省の方針転換によりその運営方向を柔軟に変えていく必要もあり、時に前時代のやり方が大きな赤字につながるリスクを備えています。


例えば、以前までは入院施設を持った小規模病院が巷に溢れていましたが、現在は病床をもつ医院は減少の一途です。


事業継承時、次世代の社長候補は、そうした時代の変化にどう対応するかという手腕が問われます。


また、世代交代時には新しいリーダーとなる人間に対する周囲の期待や、本人も自分の功績を残したいという焦りもあります。 しかし、経営方針の転換は時に大きな代償を伴います。


”新しい投資・新しい競合”などにより、潤沢だった資金が湯水のように流れていく可能性も秘めています。


大塚家具も、ニトリなどネットや物流を活かした新しい家具店の陰を意識していたものを思われます。


あえて、自分たちでブランドイメージを下げ、競合の中に飛び込んでしまった代償は大きく、かつての栄光は陰って見えます。


株主総会で久美子社長に投票した人の中には、資金を引き上げた投資家もいるものと思われます。


株主はその流動性の高さから、声は出すものの一度陰りが見えれば一瞬でいなくなってしまいます。


その責任は負いません。

まとめ

自分が世界の中心という考え方を捨て、周囲からの期待や自分を支持する意見にのみ耳を貸すのではなく、badニュース・反論にも耳を傾けることが重要であることは投資の世界にも言えることです。


自分の投資を第3の人間の目で見る能力は、常に持っておきたいものです。


コメントをどうぞ

    メールアドレスが公開されることはありません。*印が付いているものは必須です。