お金がない医者の「本当のわけ」

この時期になると、転職・退職を匂わせる人たちが現れます。

もちろん、私も例外ではなく、この時期には医局をやめる決意と報告を済ませていました。

大学の医局に所属していたころからの7不思議(実際には7つもありません)の一つとして、

なぜ、一般的に高給取りといわれる医師に、「お金がない!!」と言う人が多いのか?

でした。

そのため、わりのいいバイトは人気でした。

その配置に偏りが出ると後ろ指をさしたりなど、女々しさ満点の世界に身を置いていたわけですが、自分よりも先輩の、基本給が私よりいいと思われる医師も、こぞってお金がないというと、将来への不安を感じたものです。

なぜ上司の医師はお金がないのか??

このブログをご愛読してくださっている方は、何度かお話ししているので、ご存知かと思いますが、私はその最大の理由は「お金への無知」と「管理不足」が挙げられると思っています。

なかでも、

  • 税金の無知
  • ライフステージの変化
  • 悪い借金
は、大きな要因です。

税金への理解

日本では納税は義務です。

しかし、税金について教えてもらう機会は社会にでるまで皆無と言えます。

つまり、社会人なら自分で勉強するしかないのです。

なんどかこのブログでもお伝えしていますが、年収1000万を超えたあたりから、大きく手取りを増やすことは難しくなってきます。

累進課税のせいなのですが、同じ仕事の内容をしても、30〜40%しか手元に残らなくなります。

”いまの自分は週4日勤務で月16日勤務。月収120万だから、1日7.5万円の収入。週5日勤務にすれば月30万円給料が増えるから、あと月々30万円までローン組めるな”

この考えは、非常に危険です。

先ほどお伝えした様に、給料の30〜40%を税金で持っていかれるステージに達しているため、これ以上手元に残るお金を残そうとすると、単純計算では済まなくなります。

例えば、40%税金で持っていかれる前提で、月々30万円支払おうとすると、30万円÷0.4=75万円分の給与が必要になります。

先ほどの、給与水準(1日7.5万円)に照らし合わせると、75万円÷7.5=10日となり、月々10日分の仕事を増やす必要が出てきます。

週4日勤務で月16日勤務から、月26日勤務にする必要があるため、かなりの時間を奪われることになります。

税金を考慮していない時には、月20日の勤務で30万円増やせますが、税金を考慮すると30万円増やすには、月26日の勤務と必要となってしまうのです。

先ほどの例では、月々30万円のローンを組まなければ、月10日間勤務しなくて済む、つまり自由な時間をもてると、いうことです。

節約して浮いたお金に税金はかかりません。

そのローンを組む時に、10日間の自由時間とローンで得られるものを天秤にかけて選択する必要があります。

ライフステージの変化

医師の年収は、10年目くらいまでは、急激に上昇する一方で、10年目以降は一般的に手元にのこるお金は、それほど上がっていかないという意識を持つべきです。

しかし、10年目以降(人によってはもっと早く)には人によっては結婚・出産や自宅購入・保険などのライフステージの変化が待っています。

その前に、自分の給与満額までローンを組んでしまうとその変化に耐えられません。

借金やローンで、自分の財布をロックしてしまうのではなく、ある程度自由に振り分けられるキャッシュフローを持つ必要があります。

悪い借金

”借金にはいい借金と・悪い借金がある”

金持ち父さん・貧乏父さんの本に出てくるワードです。


改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
簡単に言うと、

いい借金は、自分のポケットにお金を入れてくれる借金
悪い借金は、自分のポケットからお金を抜いていく借金

です。

私は、悪い借金には、もっと悪い借金があると思っています。

もっと悪い謝金は、自分のポケットからお金を抜き、大切な人と過ごす時間を奪う借金
です。

しかし、いい借金も、やり方によっては悪い借金へと早変わりします。

借金は、お金を増やす素早い方法ではありますが、個人の信用を用いて、ヘッジをかけることになるため、自分のリスク許容度を見極めつつ行う必要があります。

まとめ

医師が「お金がない」というと、一般的には、「まさか?」と思われます。

しかし、お金に対する知識がないと、あっという間に詰んでしまうのも事実です。

私は、”家族のために夜遅くまで働く”とうのも、一つの美徳であり否定はしません。

しかし、”家族のために早く帰って一緒に時間を過ごす”ことも美徳であると思います。

もし、無駄な買い物をやめることで・お金に対する知識を持つことでそれが可能なのであれば、お金のことを勉強する時間は決して無駄な時間であるとは思いません。


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