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口座維持手数料の議論から見る、
銀行預金は安全論

先日テレビで、日本のメガバンクを中心に”口座維持手数料”が検討されているというニュースを拝見しました。

もともと、口座の維持には年間2000円前後の費用がかかるらしく、銀行側がそれを負担しているようです。

なぜ今、口座維持手数料が話題になるのか?

昨今のメガバンクなどface to faceの窓口取引を中心とする銀行事情は、経営として非常に厳しいものがあります。

理由として、

  1. 日銀の金利引き下げ
  2. ネットバンクの台頭
が、考えられます。

1は、日本銀行が金利の引き下げを行うことで、銀行収益の現象が起きています。

日本銀行(日銀)は、金利を操作することで経済を調整していると考えてもらえばいいと思います。

銀行(ここでいう、銀行は日銀以外の銀行です)は、預金者からお金をあつめて、企業や個人の住宅ローンなどに資金を貸し付けることで、その金利から収益を得ています。

一方、預金者は、銀行にお金を預けることで金利を得ています。

つまり、銀行は預金者に支払う金利よりも、企業や個人に貸し付ける金利を高くすることで、差益を得ています。(利ざやといいます)

日銀が金利を引き下げると、企業は銀行からお金を借りやすくなり、銀行は貸付先を増やしたくなり、預金している人は銀行に預けていてもお金が増えないので、投資に回すなど、お金が循環しやすくなると考えられ、景気刺激策と言われています。

一方で金利を下げると、銀行の利ざやが縮小するため、銀行は儲からないという構図になります。

また、2については、窓口を多く持たないネットバンクは、人件費などの固定費を削減できるため、メガバンクと比較して貸付金利を低く抑えられたり、利便性の面からも預金を集めやすかったりとメガバンクの脅威となっていると言えます。

これらのことを含めると、銀行は何らかの手立てを講じて収益を上げるしかありません。

その一つの方法として取り上げられたのが、口座維持手数料です。

現段階ではメガバンクも「白紙状態」と名言を避けています。

口座維持手数料を導入することで、預金者の減少やネットバンクへのさらなる流出を懸念しているのではないかと思います。

口座維持手数料の論争から見る、誤解

口座維持手数料の論争では、よく

「お金を銀行に預けているだけなのに、減っていってしまう!」

という声を聞きます。テレビのコメンテーターにもそのような発言をされておられる方がいます。

しかし、実際には、インフレの中において、お金の価値は下がる一方です。現状は、実際にはデフレという方もおられますが、その論争はここでは避けます。

しかし、肌感覚では、子供の頃10円で買えたお菓子が30円になっていたり、100円のがちゃが200円になっていたりなど物価上昇を感じます。

さらに、近年の超低金利も重なり、銀行にあるお金の数字は同じでも、その価値は口座維持手数料なんてなくても、下がっていっているということです。

つまり、お金はそのままにしておいても、タンス預金にしてもその価値は減っていくということです。

「元本が保証されている商品以外は、怖くて手を出さない!」なんて人をよく目にしますが、それもお金の数字が保証されているだけで、価値が保証されているわけではありません。

また、お金の時間的価値を考えても、元本のまま戻ってくること自体が、実は価値を損失しているとも言えます。

まとめ

とは言え、何かあった時に現金が手元に全くないというのも考えものです。

ご自身のリスク許容度に応じた、お金の動かし方・置き方を考える必要があります。


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