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体内に金針! 整形外科的トンデモ医療に思うこと

医療情報の発信については、最新の注意が必要です。

昨今、個人が発信できるメディアを持ったことで、信ぴょう性の有無にかかわらず情報が溢れかえっています。

芸能人など、インフルエンサーを呼ばれる人間がよかれとおもって?情報拡散したものにも、問題がありそうな情報があり、”医者がやっているから”、”医者が進めているから”という理由で安心というものでは無いということが世間一般に知られてきているかと思います。

体内の金ばり

整形外科医をやっていて、これまで2回、体内に金ばりが張っている人を見たことがあります。

患者さんに聞くと、40〜50年前くらいに、頚部痛・腰痛治療のために自律神経を整える目的で金ばりを体内に埋め込む治療がなされていたようです。

当時は、東洋医療・保健外診療としてされていたようです。

その後数十年経っても、レントゲンに写っていますから、撮影した側としては「ぎょっ」としてしまいます。

はたして、MRIは撮影していいのだろうか?撮影しても光ってしまわないか?など心配になります。

他にも、整形外科には本当かな?医療がたくさん

金ばり以外にも運動器疾患領域での「本当かな?」と思う医療は多く存在します。

タイトル
  • グルコサミンの内服
  • 徒手的な骨盤矯正
  • 肩甲骨はがし
など、挙げられます。

私は、これらすべてが、全く効果がないとは言いません。

もしかしたら、検証されていないだけで本当は効果があるのかもしれません。

患者さんにしてみれば、多くの人に効かなくても自分が良ければそれでいいわけですし、そもそも、私がこの検証をしたことがないため、わからないというのが基本スタンスです。

一方で、患者さんに不利益が被ることはいけません。

その治療を行うことで短期的に健康被害が明らかなものはやめるべきで、これは保険診療内の標準治療と呼ばれるものにも共通しています。

この状態で、利益のためだけに継続を勧めることは、あってはならないと思います。

医者も非難するだけではいけない

医者側も、このような医療を勧める人・受けている人を避難するだけではいけません。

患者さんは、トンデモ医療に行く前に、一般的な公的病院・保険診療クリニックなどを受診している可能性が大いにあると思います。

医師は、科学的な頭脳を持ち合わせる人間であるため、ときに、患者さんへの配慮なく、患者さん・家族へ事実のみを伝えてしまい、患者さんを人間として無視してしまう場面があります。(全員ではありません)

科学的に、論理的には正しくても、医療は必ずしも患者さん・家族の期待する結果のみではないことも事実です。

その上で、本来ですと、人間としての患者さん・家族への配慮を見せる必要があるのですが、言葉少なく、治療の対象でなければ興味を失ってしまう医師がいるようにも感じます。

科学的な事実の先にある、人を診るということをしてもらえなかった患者さんは、ワラをも掴む思いで、標準以外の治療に救いを求めてしまうようになってしまう可能性もあるとおもいます。

つまり、医師からすれば、科学的・論理的な根拠のない治療でも、医師の対応によっては、患者さんの心の拠り所になってしまうと、こことの支えになってしまうこともあるということです。

つまり、「トンデモ医療」といわれるものに、行ってしまう患者さん・家族やその医療提供者のみを責めるのではなく、医師自身の襟を正す必要もあると思います。

まとめ

情報が溢れかえる中、本当に正しい情報が何か?を見極める能力が必要になっています。

とくに医療に関する情報は、下手すると被害者を拡大させてしまう手助けをしかねません。

一方、医療常識もこれまでなんども覆されてきました。

その点も含めて、常に自分の常識を疑いながら、情報の発信・受信には最新の注意を払う必要があります。


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