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【衝撃】hip fractureと生命予後

お仕事整形外科医です。


以前より、骨粗鬆症骨折の全身への悪影響を切々と述べてきました。

【喚起】骨折による全身への悪影響
高齢者の運動器疾患である骨粗鬆症骨折や変形性関節症によるADLの低下は「老化だからしょうがない」と、片付けられがちです。


ご高齢者の変化が、比較的緩やかな場合が多いこと(突然の骨折では別ですが、骨折する以前から転倒を繰り返している場合には加齢のせいにされてしまうこともあります)、また「命に関わる問題ではない」と考えている人もいるため、このように軽視される事態になっているのだと推測されます。


そんな中、日本骨粗鬆症学会誌 2019 (Vol5 No2 217−222)をよんで、気になる文面がありました。






hip fractureの5年生存率は60%に満たない

骨粗鬆症学会誌には「大腿骨骨折」と記載されていましたが、おそらく元文献の表題をみるとhip fractureとなっていますので、hip fractureのことではないかと思います。


引用元は下記です。(すみません、元文献がまだ読めていません。必ずご自身ご確認を。)
引用 ; Tsuboi M et al. JBJS Br 89 : 461-466,2007

数字にするとかなり、衝撃的です。


先ほども述べましたが、骨折は命を落とす病気ではないという、考え方が一般的であり、患者さんやそのご家族にもなかなか理解してもらえません。


データや論文で後押しされると説得力が違います。

死亡率が高い大腿骨近位部骨折後の患者における生命予後改善効果 がゾレドロン酸や経口BPの使用によって得られる

この内容は、是非とも骨粗鬆症治療に関わる整形外科医も知っておきたい内容です。


大腿骨近位部骨折の急性機治療が終えている患者さんの中で、骨粗鬆症治療が理由なく開始されていない患者さんがいまだに多い印象があります。


たしかに、急性機病院は忙しいですが、生命予後の改善効果も期待できるとなると、骨粗鬆症治療を導入しないことには、理由が必要になります。

さらに、
前向きコホートでもBP製剤の使用で生命予後改善効果がある、 15年の前向きでも生命予後改善効果があるとされており、情報の信ぴょう性も十分です。 <<

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まとめ

患者さんや家族が納得しないことには、”骨折しないと、症状がない骨粗鬆症という病気”の治療を継続してくれるはずがありません。(不顕性骨折もありますのでなおさら)


この点において、インパクトのあるデータを用いることは非常に有用です。



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