圧迫骨折 のballoon kyphoplasty

圧迫骨折balloon kyphoplastyについての記事を見つけました。

普段、私が行うことはありませんが適応くらい走っていないと、 外来診療ができません。今回はこのテーマをアップデートします。

balloon kyphoplastyの適応

適応は、『急性の治療をした後の難治なものにかぎられる』と記載があります。

ですが、反面
”急性期の治療がどの辺の時期までのことなのか?

などの、詳細な決まりはなく医師の裁量になっている。”

というのが現状のようです。

あって、ないような縛り。
保険で査定されるきっかけとなる文言となれば違いますが、そうでもないようです。

実際にtryとして行い、有用性としては
「急性期の疼痛を取ることができた」
という論文も目にします。

でも、これって適応を厳格に守ると無意味じゃんってことがすぐにわかります。

balloon kyphoplastyの成績

実際に行っても、

1年後の疼痛持続が50パーセント以上に見られたり
続発性骨折(隣接椎体骨折)がみられたり

今の所メリットが少なそう。
しかも、隣接椎体骨折の危険性は、 椎体前方圧潰が大きく術後復元率が大きい症例や 大腿骨頚部骨密度が低い症例

ですって。。。

まとめ

もともと骨密度が低い人には、辛い危険因子ばかりです。

”BKPを考慮する前からテリパラチドなどによる骨粗鬆症治療を併用することが解決策”

と書いている人もいますが、テリパラチドの効果だってそんなに素早くあらわれません。

そもそも折れてから開始して間に合うんかいな?っていう疑問が残りました。

今回の論文のみで、判断することはもちろんできませんが、 まだ適応には賛否がある印象です。


引用 ; 大石陽介 他  BKP術後早期の隣接骨折の危険因子 J Spine Res 2013 ; 4 : 1789-1792


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