これからの若手医師へ。医者は『一生安心』の時代は終わった。

”医者になったから、一生安心、不自由なく生活できる”
という時代は終わりました。

ひと昔前とは違う医師人生

これからは、医師の数も増え激しい競争の中に入ります。

一昔前のように、『お医者様』ではなくなり、患者さんからも選ばれる医師になる必要がでてくるため、
診察室でふんぞり返っていると、そのまま後頭部強打、重症となります。

働き方改革もあいまり、残業が厳しく制限されると、これまで残業で高かった給与水準は
ガクンと落ち(若い先生は、給与明細をみてください。あなたの給与のほとんどは時間外手当てです。)、
ちょい金持ちの医師には、多額のお国からのピンハネ(税金)が発生し、手元に残るお金はどんなに減るでしょう。

しかし、周囲からの目は以前からのままで、

『お医者さんって、給料いいからいいわよね。』
『大きな家や高級車をお持ちなんでしょう?』

と、言われます。 

人生のことを教えてくれるのはダレ?

一般的に、医者は社会に出たことがありません。私もそうです。

ごく一部の医者は、社会を相手にビジネスで稼ぎ、多様なキャッシュフローを形成していますが、 多くの人は違います。

では、人生のこと、社会のこと、お金のことを教えてくれるのはだれでしょうか?

はっきり言いますが、
以前までの経済成長期を爆走してきた爺先生のありがたいお説教を聞いているだけでは、参考になりません。

『一生懸命働けば、贅沢できて生活は楽になるよ』というのは、経済が上向き、
税金も安く、お金を銀行に預けているだけで膨れ上がっていく時代のお話です。

これをそのまま、鵜呑みにしていてはガラケー状態になります。

医者はカモ

医者は、社会から見ると、いいカモです。

大してお金の勉強もせずに、お金をたくさん持って、時間もない。
社会的な信用(お金を返せるというだけの信用)があるため融資も引きやすく、
高額なものを売りつけるにはもってこいです。

国から見ても、年収1000万から2000万くらいのサラリーマン医は、
税金を持ってきてくれる格好の餌食。

日本の医師の資格はほぼ日本でしか使えない(一部例外はあります)ため、
海外にも逃げていきにくい。
節税といっても、普通は(あくまで普通は)ふるさと納税と保険くらいしか手がない。
そんなこんなで、働いた分の40%以上(累進課税なので、全額に対してではありませんが)をぶんどります。

つまり、何もしなくても、ものを買うときには本来の金額よりもかなり高額に勝っているイメージを持ってください。
その上で、さらに医者だから、、と高額なものを売りつけてくるやつら。

一生懸命勉強して、医者になり、身を削って働いた大切なお金はこのような状況になっています。

医者だって節約する時代

そんな理由で、医者だって節約が必要な時代です。

返済可能だから、自分の給与の満額を月々の生活費とローンにつぎ込んでいては、
もはや自由はありません。お金の奴隷になっています。

お金の奴隷

お金の奴隷になると、

・自分のライフステージが変化したときに対応できない ・何歳になっても、当直ざんまい ・家族や大切な人と一緒に過ごす時間がない ・病気や怪我をしたときに対応不能

と、ほぼ綱渡り状態。

あなたは何歳まで働くつもりですか?

自分が今している、手技や手術は何歳までそのパフォーマンスを維持できますか?

医師には、かならずキャリアの分岐点がきます。
そのときに、お金の奴隷では対応不能。
あなたが今感じている、邪魔な爺医状態になる可能性があります。

一度生活の質を上げてからの節約は、我慢につながります。

まず、本当に必要なもの(サービス)なのかを見極めるのこと。

固定費については、逐一見直すことが重要です。

本当に大切なものとは?

あなたにとって、本当に大切なものは今後変わります。

そのときに、対応可能な状態にするにはお金の奴隷であってはいけません。

自分が好きな人と、好きな時間を、好きな場所で過ごすためにも
常に勉強を続けてください。それは医学のみではなく幅広い勉強です。

すでに数年医師をしてこられた先生方も、もしこの記事で思い当たる節があれば、
まずは気付くことができました。そこから始めてみてはいかがでしょうか?

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