SNSでも学習機会を得られる時代になってきました。
もちろん、ネット上のことなのでその真偽の最終判断を自分ですることになりますが、「きっかけ」という意味では非常に有効なツールになりつつあります。
最近、骨粗鬆症治療について、SNSで発信されている方がおられます。
投稿されている内容は有用なものが多く、とくに引用文献をつけてご発言されているものについては、新しい発見や、近年の流れを汲み取ることができます。
もちろん、文献の選択バイアスがかかっている可能性はありますが、非常に有益ですので一つ紹介したいと思います。
また、参考にさせていただいた方のSNS投稿は非常に有益ですので、骨粗鬆症分野の勉強をしたいと考えている先生はぜひフォローを推奨します!!
Twitterアカウント(@PsoWAjNTNvsGaUR)
テリパラチド使用のタイミングについて
今回取り上げる投稿は、先ほど紹介させていただいたアカウントの先生からのものです。
https://twitter.com/PsoWAjNTNvsGaUR/status/1397319315045507076
【骨粗鬆症治療の順番①】
— 骨粗鬆症が嫌いな脊椎外科 (@PsoWAjNTNvsGaUR) May 25, 2021
プラリアとフォルテオをどっちに先にするのがいいか、という研究を紹介します
①プラリア⇒フォルテオ
②フォルテオ⇒プラリア
②のほうが骨密度上昇がよっぽどよかったよ、という結果
骨吸収阻害薬は骨形成促進のあとのほうが骨密度上昇がいい!https://t.co/If4sUnKOtW
テリパラチドの使用のタイミングについては、以前から、保険的に重症骨粗鬆症の病名がないと使えない地域もあり、重症になってから使うものという認識の先生と、先にテリパラチドで骨を作ってから、吸収阻害に移行するべきという意見の2つがありました。
個人的にも年齢に関係なく、先に骨を作るべきというのを支持していましたが、その論拠を示されている論文を取り上げていただいています。
Bisの休薬とテリパラチド
保険上、テリパラチドは生涯で使用回数が限られていることから、「ビス剤の休薬期間のためにとっておく」という先生もお見受けしたことがありますが、最近ではイベニティ(ロモソズマブ)も使用可能になり、こちらは、使用回数制限はない(連続で可能かどうかは、MRなどに確認してください)ため、ビス剤の休薬として使用しやすいものがあります。
先にビスを使用してテリパラチドに移行すると、骨折の頻度は上がりませんが骨密度としては低下するデータもあることから、可能であればまず骨形成系というのも一つの手段であるとおもいます。
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