私が整形外科医になった時に、上司から「少しでも興味のある学会は入っておきなさい」と言われました。
先輩からの言葉に何も疑いを持っていなかった私は、「そういうもの」として、かなりたくさんの学会に所属していました。
- 学会にかかるお金
- 自分にとって必要か?を3回問いただす
- 学会も潰れていく未来
バカにならんよ学会費
学会の年会費は安くても5000円、多いのは8000円から1万円、高いものでは2万円前後かと思います。
これが、10学会となると年間10万円を超えていきます。5年で50万円の壁を壊していきます。
今では断捨離して4学会ほどに減り、年間6万円前後の節約になっています。
年間6万円を積み立てて、年率5%で運用すると、10年で40万円以上の運用利益が出ます。(ザクっと概算ですが・・・。)
さらに、認定医や専門医を取得するとその維持・更新にもお金がかかりますから、年会費のみでは計算しきれない定額課金状態に陥ります。
イマイチ学会と追い風学会
イマイチ学会は、年会費のわりに学会雑誌も年1回のみでものすごい厚みで送りつけてくる。さらに、ホームページも更新頻度が少なく、デザインもイマイチなど肌感覚で人気のなさがわかります。
日本整形外科学会や骨折治療学会は、学会費こそそれなりのお値段ですが、電子ジャーナルに対応したり、細やかなフォローやメールなどを用いた情報発信など活動している感じがします。
また、資金が潤沢そうなのが、骨粗鬆症学会やリウマチ学会でしょうか?学会員の数も多そうですし、整形外科単科というわけでもなく、コメディカルも集めやすいのが主因でしょうか?
逆に、無理やり学会認定医を作っている感じの学会は要注意のような気がします。
背景に、利権やお金集めを感じざるを得ず、取得がイヤに金のかかるものも存在します。
学会もサバイバル時代に突入!?
いくつかの学会は、学会員の人数不足から、他の学会に吸収されるのでは?と疑わしいものがあります。
例えば、「A学会の専門医を、B学会の専門医取得者でかつ、A学会に1年以上在籍、単位取得したものに認める」など、事実上の完敗宣言と感じさせるものもあります。
一方で、これから伸びるであろう分野については、早期に入会しておくと認定医の取得が楽で、後々取得が難しいなんて事例もあります。(リウマチ学会や骨粗鬆症学会は以前よりも明らかに認定医取得のハードルが上がりました)
この辺の見極めは重要ですが、自分の将来進むかもしれない分野とも照らし合わせながら断捨離することも大切です。
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