最近の日本における、高額所得者・富裕層への優遇批判は度が過ぎているように感じます。
この記事の退路つを考えていた時に、はじめ「高額所得者優遇を理由に、制度改革を進めることのクソさ」という私としてはかなり汚い言葉を使用しそうになりました。
最近、私は子供が産まれたのですが、「児童手当」の支給額が、高額所得者で大きく下げらているとこに驚いたばかりでした。
今回、私が住んでいるところでは、2ヶ月で3万円近い違いがでており、たくさん税金を払っているのにこのリターンでは悲しい限りです。
さらに、この児童手当自体を高額所得者において、無くそうという動きがあるとのことでした。
理由は、高所得者において、児童手当が旦那のお小遣いになっているなど、児童のために使われていないというもの。
本来、家計の中にはいってしまうと、何に使われているかを明確に分けることなんてできません。
ですし、本当の高額所得者はおこづかい制ではありません。
その辺も含めて、なぜこのような判断になるのか納得できず、殴り書いています。
たくさん稼いでいる人には、それなりの理由もある
私たち医師の場合、所得は大きいと言われますが、一方で仕事上のリスクも非常に大きいといえます。
訴訟や患者からの感染、放射線被曝など一般の仕事では被らないようなリスクもあります。
また、実は勤務時間に観山するとそれほど給料が良くないという背景もあり、働いている分もらっているともいえます。
さらに、医師になるにはそれなりの勉強が必要です。
全員ではありませんが、学生時代にそれほどがんばって勉強せずに、遊んでばかりいて大人になってからの収入が少ない人もいると思います。私たちは、学生時代に遊ぶ時間を削って勉強していたという側面もあります。
もちろん、病気の人・不幸にして事故にあったり、勉強がそれほど得意でない人など、本人の意図ではなく収入が少なくなっている人を支えなければいけないという社会的な役割があることは理解しています。
一方で、仕事につけるのに、何らかの理由をつけて生活保護受給を続ける人を病院でお見受けすることもあり、どうしても擦れた考えも持ってしまいがちです。
高額所得者を「優遇だ!」と叩くのであれば、ぜひ、生活保護受給者の判定基準を厳格化するなど、本当に必要としている人にお金を使ってもらいたいものです。
高所得者叩きの未来
高所得者を叩き続けると、私なんかはすでにそうですが、これ以上働こうという意識が減ります。
そうなると、一人当たりの生産性が減ります。
当然、税収も減ります。
さらに、節約して消費も抑えようとするため、お金が滞ります。
この失敗を日本は20年以上続け、世界でもお手本のような不況から脱せられない国になっているのですから、いい加減に過度に高額所得者叩きを続けることが、現状をかえるものではなく、むしろ経済を停滞させ、日本全体を悪い方向に向かわせている、嫉妬を含んでいるということに気づいてほしいものです。
まとめ
今回の記事は、やや過激な発言も含んでしまいましたが、子供を産んでも冷遇されているように感じてしまいました。
これ以上、働く気をなくしてしまうような世の中にはなって欲しくないものです。