第115回医師国家試験の合格発表が3月16日に行われてました。
今回の合格者数は9024人、合格率は全体で90.1%という結果でした。
ここ数年の合格者数は、医師不足解消の国の方針もあり、ここ数年は9000人以上の合格者数で推移しています。
とくに、昨年は9300人以上というかなりの数の医師が誕生したわけですが、医師の増員は医師国家資格の価値の希薄化とも考えられます。
- 医師の増員
- 働き方改革
- 安売りされる未来
医師が増えれば単価は下がる
「医師の給与は高い」と言われますが、給与明細を見ると時間外労働による給与が基本給の2倍・3倍なんてこともよくあります。
医師の充足が起きれば、時間外に対応することも減り、基本給に近い給与水準に落ち込むことが予想されます。
また、いわゆるバイト医の界隈にも人が溢れると求人側は価格を落としても人が集まるようになるため給与水準はこちらでも落ち込むことが考えられます。
開業においても同様のことが考えられます。実際、歯科クリニックはコンビニよりも多い時代に突入しています。
かつて、不足していると言われた弁護士も現在は仕事を求めて広告を打つようになっています。
働き方改革の影響
働き方改革は必要です。日本の医療は医師を含めた医療スタッフの善意でもっているといっても過言ではないほどの労働時間+激務です。
働き方を是正しないと、病んでいく人があとを断たなくなります。
しかし、働き方改革は給与面においては下がる可能性の方が高いです。
この流れは、一般市場ではすでに生じており、週休3日を導入した企業は、「働き方改革」と銘打つものの、実際には賃金カットという状況になっています。
さらに、先ほどお伝えした、医師の給与は時間外の割合が激高問題も関与してきます。
1週間で労働できる時間が限られれば当然、時間外労働も減ります。
また、「同一労働同一賃金」という目標も、雇用側から好都合なようにつかわれ、「労働時間→賃金アップ」ではなく、「労働時間減らす→賃金カット」の方向に向かっています。
医師のキャリアの変革
一部の大学病院では、労働時間への考え方が外勤先の労働時間も含まれるようになるのではないか?という懸念も起きているそうです。
そうなると、1週間で行ける外勤先が減りますから、大学病院勤務者の給料は崩壊します。
すぐにそうなるとは思えませんが、医師が増えてきてなんでも平等!という世の中になっていくと、医師の給与の低下はいずれ起こりうる未来にようにも感じます。
私たちは、こういった未来も含めてキャリアを考える必要があります。例えば、他からの収入源を確保したり、副業したり、投資をしたり。
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