久しぶりに、これがあったか!という感想。
圧迫骨折はコモンな病気であるにも関わらず、その治療方針自体が定まっていない疾患であり、これが本当にいい治療かはわかりません。
しかし、保存治療に抵抗性を示す因子はある程度提唱されてきており、それ以外の症例には早期離床を勧めるというのが、当分のスタイルになるかと思います。
圧迫骨折はすべて外来治療でもいいのか?
安定型と判断された場合、早期離床を推奨しているにも関わらず装具完成するまでベッド上もしくは、体幹ギプスというのが通常でした。
体幹ギプスもいいのですが、着脱不能、入浴不能など問題点も多く、ご高齢者の場合は不穏の原因にもなるような印象を受け、デメリットも多くかかけていると言わざるを得ません。
そのため、大型連休中や施設の状況によっては装具完成までの間長期臥床状態を強いられることもあり、治療者側としてもどうにかならないものかと悩まされていました。
アルケア社Fit Cure‒SpineTM
アルケアはアルフェンスシーネやライトスプリントといった外固定分野で整形外科医はご存知の方も多いのではないでしょうか?今回ご紹介する、Fit Cure‒SpineTMはアルケア社からの商品です。
内容は実にシンプルで、要はライトスプリントのような硬化剤を用いて脊椎の形状にあわせて採型し、それを体幹に当ててしまおうという商品です。
ギプス固定を意識したしっかりとした3点固定を目指している点、着脱可能である点、気軽さを併せ持つ優れものと言えます。
なんと保険点数も、体幹ギプス固定に準じたものが算定できるそうで、1840点、つまり184000円の請求が可能です。
実際の値段は知りませんが、圧迫骨折の多さから考えると、すぐに元が取れそうな予感もします。
元々、治療方針が定まっていない分野である以上、その評価は困難を極めますが、本論文を読む限りではそれほど悪くないような印象も受けます。
一方で、大規模studyを待ちたいものです。
まとめ
日々の臨床に疑問を持ったり、不便さを感じることをメモして新しい商品開発に生かすことは非常に大切です。
こういった、何気ない不都合さから生まれるアイデア商品は、今後評価されれば、ビジネスとしても大きなマネーを生み出します。
今後もそういった目で、診療を見ていきたいものです。
追記
先日、説明会を聞きました。
たしかに、点数としては体幹ギプス装具の1800点が取れるようですが、お値段が16000円前後・一回使い切りとのことでした。
ギプスであれば差益がもっと出ますので、経営的には導入が厳しいのでは?と考えさせられる装具でした。
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