お仕事整形外科医です。
医療法によって、医療機関の広告に制限があることは知っていましたが、恥ずかしながら専門医や資格の列挙に制限があることを知りませんでした。
HPのプロフィールに書いて良い資格は厚生労働省がまとめています。やたら多数の資格を書いている医師がいたら怪しいと考えるほうが良いので、厚労省のリストと照合してみてください。この他、TV出演歴なども、逆に有る医師の方が怪しいケースが多いので気をつけましょう。https://t.co/RmQkoxujfY
— やさしい皮膚科医 (@S96405539) December 10, 2020
実際に、中身を見ますと、多くの整形外科医は日本整形外科学会専門医しかかけないんじゃないの?ってレベルの狭き門です。
所属学会としての記載は、また別なのかもしれませんが、資格を並べてアピールしている病院はそれだけで情弱をアピールしているモノなのかもしれません。
こちらが、中身です。(一部抜粋)
参考URL:https://www.mhlw.go.jp/topics/2013/05/tp0531-1.html
- 最近のキラキラ系クリニックのHP事情
- 専門医は必要?不要?
- キャリアを考えると、専門医は取れるときにとった方が楽?
きらきらクリニック、直近の状況
厚生労働省のガイドラインに目を通した上で、都心の美容系キラキラクリニックのHPを閲覧しますと、かなりの確率で違反していることがわかります。
そもそも、誇大広告によって患者さんの受診行動、受診先選択に悪影響が出ないように作成しているガイドラインだと思われますが、その点から見ますと悪質性のあるものも存在します。
初期研修のスーパーローテートで回っただけの科を「〜大学、心臓血管外科所属」「〜大学、形成外科所属」のように列挙したり、よくわかない、数日・聴講のみで取れそうな資格を列挙してみたりとやりたい放題です。
医師側からすると、いくつもの診療科をスーパーローテートでなく経験しているというのも、「怪しい」と感づくモノですが、世の中の一部の方は、それに気づけないのだとおもいます。
専門医の必要?不要?論争
専門の必要?不要?論争は定期的に勃発します。
いくつかの不要論に対する個人的な考え方は、
専門医とるまでに、基幹病院の経験が必須となり、生涯年収がさがる?→そうかな?
若い頃に専門医をとるために、鍛錬する時間がむだ→違うと思う。
確かに、時間かかるし、初期研修後すぐにきらきらクリニックで年収爆上げと比べるとお金も低いかもしれません。
「早期に資産形成趾、不労所得でたべていく、医師をやめる」という計画であればアリかもしれません。
しかし、自分の人生の選択肢を大きく狭める行為である以上、ある意味で初志貫徹に縛られる可能性はあります。
ライフスタイルの転換期は何度か訪れます。
転職、結婚、出産などもそうです。
また自分でコントロールがつかないイベントもあります。
そんなときに、「選択肢が少ない」のは、「リスクヘッジの機会がすくないこと」につながります。
専門医があることが、必ずしもリスクヘッジになるとは思いませんが、勉強していることがすくない、勤務できる病院がすくないことは、医師としては結構なリスクがあると思います。
個人的には、専門医を持つことの最大のメリットは、
専門医がいるか?いらないか?を考えなくてもよくなること
だと思います。
まとめ
医療系も制度の変更は、あっという間に行われます。
将来の不確実性を少しでも減らすという意味では、何か専門医を持つことは悪くないと思います。
また、専門医もとるタイミングによって難易度が大きく異なります。
近年では、内科医が減るとまで言われるほどの改訂がありました。
もし「今の専門医認定の基準であれば通りそう!」と考えるのであれば、とっておいて損なしかもしれません。
間違えました!とった後は、ずーーーっと課金が発生しますので、損は・・・。あるかもしれません笑
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