HTOと同時に変性断裂の半月板縫合はするべきか?

最新号のJOSKASからのネタです。

膝周囲の骨切りは、ここ数年シェアを拡大していますが、同時期よりsave the meniscus(半月板温存)の流れがみられます。

内側半月板後角断裂、内側半月板逸脱にから始まる内側コンパートメント障害が知られていますが、HTO(脛骨近位open wedgeの骨きり)にこれを併用した方がいいかはまだ議論の別れるところです。

引用文献
HTO時に行ったMMPRTに対する縫合群と未処置群の3年以上の治療成績 JOSKAS Vol46: 44-45 ;2021



半月板縫合も、スポーツ外傷による断裂と変性断裂とは話がずいぶん違うからね。
骨きりして、さらに縫合までする必要性があるのか?どうか・・・。



半月板変性断裂に対する縫合

内側半月板後角断裂については、変性初期の変化としてsudden onsetに発症することが知られています。

その場合に、下肢のアライメント異常が強くなければ早期に縫合してやることである程度短期の成績がでることが知られています。

一方で、10年などの長期では不明な部分が多いこと、アライメント異常がある場合には成績が思わしくなく、アライメント矯正が必要になることが問題点として残っています。

さらに、アライメント矯正としての骨切りを行った場合に、半月板縫合の有無によって成績に違いが出るのか?という問題点もあります。

実際、後角断裂の縫合・縫着には時間も必要ですし、エンドボタンからの縫合糸がスクリューと干渉しないようにするなどのテクニック的な留意点も必要です。

これらによるデメリットを凌駕するだけのメリットがHTO+MMPRTにあるかどうか?が問われています。

3年以上の治療成績

これまで、短期では治療成績に違いが出なかった報告が散見されていました。

今回は3年という、長期といいますか中期と言いますか、の経過が報告されています。

結論からは、3年以上の症例で比較しても、縫合してもしなくても有意差なしという結果でした。

いろんな意見

半月板縫合するべき派の意見としては、半月板縫合を併用することで骨切りの矯正量を減らし、非生理的な脛骨近位内側角(MTPA)の作成を防ごうというものです。

一方で、主義としては煩雑にならざるを得ず、当然ですがHTO単独よりも手術時間が延長します。また、半月板の処置を行った場合にリハビリを遅らせている施設もあり、それではlocking plateの骨切り術のメリットを活かせていません。

半月板するべき派のご意見・理論も理解できますが、evidenceが有意差なしである以上、今後見直しの流れも出てくるかもしれませんし、症例数を増やすと有意差が出てくるかもしれないので、今後も注視が必要な分野と考えられます。

学会で言えないからって、この場でいうヤツwwww

言える雰囲気じゃないよwww


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