骨折術前計画だけの本を出版して、はや、、?3年くらいですかね??
Amazonのレビューは、もともと2chのように荒れやすいことで有名ですが、この本もその例にも漏れず大荒れでした・・・
骨折術前計画だけの本
日本初(たぶん)*2018年8月初版(4回改定)
若手整形外科医向け・分かりやすさ重視
Amazonランキング1位獲得
Amazon note
批判カモン!
医師は、研究に時間を費やし、翻訳チェックなどにお金を払って論文にのせていただくことが普通であるため、Amazonで普通の医者が本を執筆して販売していることに耐えられない人も結構いるのではないかと思います。
Amazonのレビュー欄は、私のものも例に漏れず荒れています。
評価されてわかるのですが、あこに書かれている評価は読む人の立ち位置によってもずいぶん変わります。
初めから批判目的で読んでいる人、そもそも本のターゲットとしていない読者からものと、素直に勉強して喜んでくれる人、本のターゲットとしていた人では全く異なる評価になります。
むしろ、この内容って、絶対COI開示が必要な人からの評価だよねってものが混ざっている本の方がアヤシイ・・・。
嬉しい言葉も!
「こんな上司がいてほしかたった」(レビューをそのまま転載することは規約違反なので一部変換しています)
この一言で救われました!!
そもそもこの本を書いた目的は、整形外科医の成長過程において、若手の先生方に平等に学習機会が与えられているわけではないと感じていたためです。
- 医局の都合で若い時から一人医長
- 症例に恵まれない場所での研修
- 勉強会や研究会・学会にも行かしてもらえない環境
こんな話は、いくらでも存在します。
また、当然ですがこういった機会に恵まれた先生方が、学会・研究会での重鎮になることが多く、このような環境があることを理解してもらえないという点もあります。
その場合、学会・研究会で教える側の先生が、「これくらい知っていて当たり前だから」と、基本の「き」の字を教えてくれないという(悪気があるわけではなく、当然知っているものだと考えてしまっている)現象が生じています。
若い先生方にあった本を作りたい
若い先生方は、学会誌や雑誌を初見で見ても何が何だかわからず、勉強しろと言われても何を使って勉強すればいいのか?自分のレベルに適したものが何かがわからないというジレンマがあります。
そういった先生方の、学ぶきっかけとして、最新知見を武器に振り回して自己満足のマウントとりの本を書くのではなく、「伝える」という点に特化して、書かせてもらった本です。
レビューで言われたように、「こんな上司がいたらいいな」って思えるような本に仕上げれたことを嬉しく思います。