お仕事整形外科医です。
久しぶりの読書レビューです。
今回は、この本!「骨折の術前計画55: 7000例から厳選」です!
骨折の術前計画55: 7000例から厳選
でも私の本当は読者ターゲットが違う気もしました
骨折手術の術前計画だけの本: 若手整形外科医向け!骨折治療が楽しくなる|読みやすさにこだわった本
内容確認
レビューすること自体が失礼かもしれません。
この記事をみている方にも、そういった中でのレビューであることをお伝えします。
一言で言うと、「いい本」でした。
- 術前計画がたくさん見れた
- なぜ必要なのかも記載があった
- 術後のリハビリについても触れてあった
- 術前計画と術中のズレについても記載があった
今までにあまりみたことがないタイプの本になっていたと思います。
おそらく、編集・構成にもかなりの時間を費やされたのではないかと考えます。
本当にお疲れまでした。
踏み込んで、ちょっと残念な点
どんな本にも弱点はあります。
私がこれまで出版した本にも弱点は確実にあります。
それを認めた上でいくつかの残念だった点を挙げます。
- 途中で息切れする
- 表現が難しい
- 辞書のような存在
これはどうしても起こってしまうのですが、かなりのボリュームを一つの本にまとめたため息切れがします。
正直途中で、ぱらぱらめくるだけになってしまう気がします。
この点は、編集者から指摘されなかったのか些か疑問ですが、内容はいいのにボリュームが多すぎます。
また実名で功績を強調し、かつ、名だたる推薦者を背負っているためしょうがないですが、表現としてはかなり学術的で難しいです。
「分かりやすさという」一面からすると、やや難しいかな?と感じます。
また、全体的に、「ある程度わかっている人が見る本」といった印象がつよく、若手向けの本ではない感じもします。
この点では、私の骨折術前計画の本当は、ターゲットが違い相入れないなという感想でした。
本の内容については、相反する部分もあります。
若手向けに簡単にすると内容が薄くなりがちですし、濃くすると若手がついていけなくなることがあります。
今回紹介している本は編集者もしっかりついているはずですから、この辺についての問題点や距離感は編集者の手腕によるものとおもいます。
最後に
どんな本にも(もちろん、私の本も)いい点とイマイチな点があります。
また、相反する部分もあります。(例えば、分かりやすくすると内容が薄くなるなど)
なので、完璧な書籍は存在しません。
その上で、”あえて批判するとすれば”という目で見て書評しました。
最後にもう一度書きますが、いい本です。
是非皆さんも手にとって、中身をみていろんなことを感じ、判断してもらえればと思います。
あと、最後になりましたが、今回紹介した本のAmazonのレビューで1件目に書かれたと思われるものが、「さくら感」が非常に強くでています。
著者の先生のお知り合いなのか、ファンなのかは知りませんが、もしこの本を応援したいのであれば、このようなレビューは避けるべきだと思います。
看護師さんが書かれたと思われますが、正直この本の内容を看護師さんが完全に理解することは難しいと思いますし、しっかり読んだ上でのレビューでないこともわかります。
やや厳しい言い方になりますが、本のことを想うなら、このようなレビューは避けるべきです。
骨折の術前計画55: 7000例から厳選
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