”株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす”を読みました。
株式投資をする上での、教科書とされる本ですが思ったよりもボリューミー。
また、米国の本ってなんか独特の言い回しが多く、日本人の私には「結局言いたいことはすくないなぁ」と感じてしまうときがあります。
ジェレミー・シーゲル著で、発売は2005年とやや古いのですが、過去のデータを遡り検証しているとこがエビデンス重視の医療の考え方に近く共感を覚えました。
株式投資をしていく人であれば一読する必要があります!
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
株式への長期投資において、もっともリターンが大きかったのは?
本書は、長期の株式投資についての本です。
過去のデータを洗い、評価し最も投資家へのリターンが大きかった企業はどのような企業かという評価を行なっています。
私の理解では、
- 配当金を積み上げていく企業
- 設備などへの投資を慎重に吟味し自社の強みを伸ばせる企業
- スタートアップではない安定的企業
短期投資家に多い、「これから、この会社が来るから株価が安いうちに集中投資して大儲けしてやるぜ!」という投資方針は真っ向から否定しています。
確かに、スタートアップのような企業はこれから設備などへのお金がかさむため、株価本体の値動きは見られても、投資家へのリターンは後回しになっている企業が散見されます。
現に、”今注目の新興ハイテク株!!”のような企業は、配当をほぼ出していません。
すでに、販路拡大のノウハウをもち、そのブランド力を持っている企業への投資のほうが、企業の投資キャッシュフローを少なく、営業キャッシュフローを稼げるというのはその通りだと思います。
高齢化・人口減少のすすむ先進国の株式投資に未来はあるか?
上記の理由から、「先進国の株式投資には未来はない」と鼻息を荒くしている人がおられます。
確かに、日本の経済の未来を語るときに人手不足から生産性の低下・消費の低下が予見されることが多く見られます。
本書では、人口増加が見込まれる新興国での売り上げ増加が見込めるため、グローバル企業への投資を淡々を進めることで、本社がどこにあろうが株式投資への未来はあるというお話でした。
たしかに、スターバックやマクドナルドなどを含め、まだまだ新興国への進出が期待できる企業へ投資を続けることで、消費購買力に余力がある市場への拡大による投資家へのリターンの継続が見込めます。
つまり、株式投資はまだまだリターンが見込めるということです。
まとめ
実際の銘柄にも触れられており、総論と各論を一緒に書いている本です。
これまで通り、安定的な企業へ”つまらない投資”を続けることが、長期的に大きなリターンを得られることを再確認しました。
株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす
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