最近、家や投資の話、教育の話ばかりしていて医者のブログらしくないという指摘を受けましたので、たまには真面目なことを書きます。昨日、来年度の初期研修先のマッチングの合格発表がされてようで、皆様お疲れ様でした&国試に向けて心を入れ替えて頑張ってくださいと、完全に他人事のように思っています。
私は、中核都市のベッドタウンで初期研修をしました。非常に症例数も多く、私がマッチングを希望した年の数年前まではかなり人気な病院だったのですが、忙しすぎて研修医が辞めてしまったなど、悪評が出て、そのタイミングをついて見事滑り込んだ病院でした(定員割れです)。
初期研修はあくまで第一歩であり、その後の後期研修、専攻医としての修行も続きます。
私は、他の医師と比較して記憶力も良くなく、手先の器用さも人並みです。
なので、人一倍努力することでなんとかついていこうとしていました。
整形外科を志すと決めてからは、自分に関係のない手術も時間を見つけては見学に行き、メモをとりまくり、ノートに書きおさめるという作業を初期研修の後半から約4年間続けました。
これによって作成されたノートは30冊前後になっており、今でも大切な宝物です。
整形外科の手術、特に外相は一度しか見たことがない手術が、次自分に回ってくる可能性があります。
かつ、外傷は時間的な制約も大きいため、短い時間で知識を呼び起こし、アウトプットに繋げる必要があります。
これを実現するために、ノートに手書きしたものをすべてibooks authorsに書き換えて、管理・利用しています
術前計画と術後の反省・メモは成長を倍速させる
術前計画と術後の反省は、確実に自分の成長を数倍に早めます。
- 術前の計画と実際で違ったところをピックアップして、術前にイメージできなかったところを見つける
- どうしても起こりうる、術中の予定と異なる出来事への対処方法は財産
- 記録しながら頭の中で手術をもう一度振り返る
骨折手 術の術前計画だけの本: 若手整形外科医向け!骨折治療が楽しくなる
ノートのまとめかた
私は、知識はアウトプットできなければ無意味と考えていますので、いかに迅速・正確に知識を出すかに工夫しています。
- ibooks authors
- word+google drive
- ファイル名の工夫
epubとは、電子書籍に使われている形式で、実際私もセルフ出版するときにこの形式で投稿しています。
ibooks authorsの特徴は、表紙をつけて、細かく目次をつけて管理できるところです。
私は、上肢骨折・下肢骨折などと表紙でわけて(本でわけて)、目次で橈骨遠位端骨折・上腕骨近位部骨折などと項目分けしています。
book内の文字検索機能も秀逸で、引き出しからすぐに探し出してきてくれます。
難点は、spotlightを利用して、mac全体の検索にかけたときbook内の文字にまで検索が及ばないところです。
もともと、spotlightの検索能力にも問題がないとは言えませんが、とりわけibooks内の文字検索には引っかかりにくい印象があります。
つぎに、word+google driveについてです。
wordは皆さんご存知の、windowsアプリです。ここに、情報を書いておいて、google driveでクラウド経由で端末間で同期します。
そうすることで、いちいちパソコンを持ち歩かなくても、スマホで知識を確認できます。
ちょっとした、数値や診断基準、薬液料などの確認には十分すぎる力を発揮します。
また、google drive全体での検索機能が秀逸で、word文章内の文字列も十分引っ掛けてくれます。
最後に、ファイル名の工夫についてです。
先ほどもお伝えしましたように、spotlightの検索機能は以前よりも「使いにくくなった」と言わざるを得ません。
そんななか、自助努力として、ファイル名自体に内容の文章のキーワードを入れてしまうようにしています。
イメージとしてはツイッターのハッシュダグのように、内容を表す言葉を一言で表現してファイル名にしてしまうことで、検索に引っかかりやすくなります。
まとめ
知は財なり。まさしくその通りで、自分の知識をいかに整理し、迅速・正確にアウトプットできるかが大切になります。
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