ここ数年でマイホームを購入した、俗にいう、ダサい人は私です。
資産形成をする上で、マイホームはナンセンスと言われていますが、私はがっつり購入しています。
ただし、田舎に構える一軒家ですので、その購入価格は年分およそ半分程度。かつ、背伸びせずに購入したため結果として家を借りていたときよりも家賃は減るという現象が生じました。
マイホームを購入を反対する人たちは、
- 長期で自分の資産がロックされる
- マンションなら売ったり、貸し出したりできる
- 住みたい場所が変わっても、簡単に移動できない
など、いくつかの理由を挙げます。
もちろん、医師でない方は、マイホームのローンを支払いながら投資をしていくというのは限界があるかもしれません。
しかし、私たちは医師ですので、不況の時にも安定した収入が期待ですます。
その点で、巷に溢れている常識を、意地になって信じ込む必要はないのではないかと考えています。
そもそも、だれが、何を根拠に、誰を対象としていった言葉かもわからないものに、自分の人生の選択を委ねるつもりはありません。
マイホームを購入したよかったこと
マイホームを購入して一番よかったことは、子供達が走り回れることに他なりません。
走り回ることが好きな子供に、マンション住まいの方々は「走るな!静かにしろ!」と言わざるを得ません。低層階に住んでいればその問題は少ないと考えられるかもしれませんが、隣近所のないマンションはありませんし、上の階の人だってうるさいと苦情になります。
全員が子供は騒ぐものという理解があればいいのですが、日本は国土が狭いのに、うるさいと、マンションに張り紙で子供の声がうるさいと苦情が来ていますと、誰に対してかもわからないような張り紙をして、子育て世代の不安を、あおる人がいるようなところです。
また、現在と良くても、いつ壁一枚のみを挟んだ「変な隣人」が移り住んで来るかもわかりません。
マイホームとしてのマンションが資産?そんなわけないでしょ
自宅として、マンション購入を勧める資産家の中には、「マンションは売りにも出せるし、貸しにもだせるし、資産になる」とおっしゃられる方がおられます。
私ごときの意見としては、「そんなわけないでしょ」というのが本音です。
自宅として購入したマンションを売りに出したり、貸しに出した場合に、ご自身たちは一体どこに住むのでしょうか?
子供達は、その際引っ越しさせるのですか?住み慣れた家を離れるのは子供にとっては大きなストレスです。
また、マンションを購入したり、売ったり、引っ越したりするときには非常に多くの手続きと、マージン支払いや手数料(仲介手数料・登記手数料など)がかかります。
ちょっとした、軽い気持ちで自宅を手放すことはできないということは、あきらかです。
また、「金持ち父さん・貧乏父さん」で有名な、ロバート・キヨサキいわく、「資産というのは、勝手に自分のポケットにお金をいれてくれるもの」を指します。この本の中では、マイホームは資産という考えを、明確に否定しています。
もちろん、マンションのみではなく一軒家マイホームも同様です。しかし、資産になるからという理由で自宅として、一軒家をやめ、マンションに住むというのは大きな間違いであることがわかります。
もちろん、自宅は別にあり、資産としてマンションを購入する場合は別の話です。
マンションに思う憂慮
自分で投資したこともないFPに騙されて自宅マンションを購入された人には、辛い内容かもしれませんが、私はマンションに対してお金の面でも感じる心配事があります。
おそらく、資産形成においてマイホームは不利という内容は、賃貸で一生過ごした方がいいという意味であり、一軒家ではなくマンションを購入すべきという内容ではありません。
賃貸の場合は、これから述べます問題は生じないため、資産形成には有利というのも頷けます。
- 1.マンション購入はマイホームと違い、管理費・修繕積立費・駐車場代などの固定費がかかる
- 2.緊急の修繕が必要になるときもある。とくにタワーマンションのエレベーター修繕は悲惨
- 3.貸しに出した時の、家賃保証も管理会社の考えで金額が変更になる恐れ
マイホーム(一軒家)を購入すると将来にわたり、自分のお金がロックされてしまい、ローンの支払いに追われるという話をよく聞きます。一方でマンションでは、1・2のように、購入時以降にも発生する費用が生じてきます。中には、2のように予期できないキャッシュアウトが生まれるリスクもあり、将来の見通しが非常に立ちにくい状況に陥ります。
3は、よくマンション購入する際に、「最悪、貸しに出して、借り手がつかなかった場合に家賃保証があります」という、うたい文句を言われて載せられる人がいます。
実はいくつかのマンションオーナーにも、同様の問題が生じていますが、管理会社が設定する条件から逸脱する場合には、家賃保証をうけられないという契約になっている場合があります。
この場合、借り手がつかないと、管理会社から賃料の減額を求められたり、大規模修繕を勧められ(当然、管理会社の関連会社を通じて)、応じないと家賃保証なしという、つらい事例もあるようです。
まとめ
どこかに拠点を置かなければいけないのは確かです。
しかし、繰り返しになりますが、誰が?誰を対象として?発信されたかわからない情報に踊らされる必要はなく、自分の人生の舵取りは自分でするお気持ちで進まれたらいいと思います。
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