行動経済学を医師を世界を例にして考えてみた

経済学でしばしば使われる、「行動経済学」行動経済学は、経済学の観点からみて合理的と思われる行動と、実際の人間の行動を比較し、より有効な経済政策を建てたりするのに役立てる学問です。

とてもわかりにくいかもしれませんが、実は医局を例にするととてもわかりやすいかもしれません。

行動経済学から見た幸福・不幸とは

医局の中で過ごしていると、自分より大学で活躍していないのに、バイトしまくって年収がよく、いい車に乗って、いいマンションに住んでいる医局員がいませんか?

あいつ、大して論文も書かないくせに、給料だけいいんだよね。

とか、

医局やめて、開業してるやつら、大して難しい症例も見ずになんかあったらすぐに送りつけてきやがるくせに、いい車乗って高い時計つけやがって

とか、こんな嫉妬や恨みに満ち溢れている医師の世界ですが、行動経済学は「人間の不幸とは、自分より下だと思っている人間が幸福になることである」としています。

先ほどお伝えした例も、その範疇であり、自分より論文も書いてなくて医局的には下である人間が給料よくて幸福だとか、自分よりも楽な仕事をしている人間がいいもの所有して幸福というのが、許せないという、人間の非常に醜い部分を映し出しています。

引用文献


キミのお金はどこに消えるのか 令和サバイバル編

この作品には1話目がありますので、あわせて読む必要があります。


キミのお金はどこに消えるのか


経済学的に合理的な方法と人間の実際に取る行動には乖離がある

これも、医師を例にとってみるとわかりやすいかもしれません。

先ほどの開業の例もそうですが、一般的にサラリーマン医と開業医を比較すると、開業医の方が年収がいいのはよく知られていることです。では、なぜ、わかっていて開業しないのか??

開業資金を積んで失敗するかもしれないから?

医師としての仕事がつまらなくなるから?

現状を変える勇気がないから?

など、理由は様々だと思います。もちろん、開業なんてしなくても、自分の腕でバリバリ稼いで開業医以上の高額な給料を稼ぎ出している人もいます。ですが、これはごく一部の例外といえるかもしれません。

第3者から見れば、経済的に合理的とは考えにくくても、人間はその行動を実際に取ることがあります。その人にとっての幸せのスケールが違うからかもしれませんが、「経済からの視点」からのみ見た場合には、決して合理的とは言えないことも多々あります。

その上で、投資を考える

行動経済学は、経済学的に合理的と考えられる行動と人間の取る行動には乖離があるというものでした。

その上で、株式投資を考えてみたいと思います。

株式投資は短期売買では勝ち続けることが非常に難しく、宝くじに当たるような確率と言われています。かねてより、短期売買を繰り返すようなパッシブ投資は常勝が難しいことがわかっています。それなのに、周囲の人に言われたり、良さそうな商品を見つけると、かぶりついてしまうという、実際の理論とは離れたことをしてしまうものです。

引用文献


バカでも稼げる 「米国株」高配当投資

まとめ

理論やエビデンスに基づいた医療を行う、我々としては、今後も感情まかせで投資をするのではなく、先駆者の導き出した道に従い、投資をしていくのが一番なのかもしれません。

コメントをどうぞ


    メールアドレスが公開されることはありません。*印が付いているものは必須です。