わからないことをわからないという勇気

日常診療をしていると、一度だけの診察ではどうしても診断がつかないことが多々あります。

実際、腰痛なんてその原因がわからないことが8割以上。(ブロック注射とかしまくればわかることがあるようですが、現実的ではありませんし、治療方針が大きく変わることが少ないのであれば必要ないと思います)

わからないことを恥じる必要はありません。

適当にそれらしい診断名を言わない

なんとなく、それらしい診断名をいうと、本人ご家族は診断名を信じて多少症状が増悪したり変化しても、通院してくれなくなります。

後から、新たな症状が出れば来るでしょうというのは、医者側からの盲信です。

わからないものはわからない。そのために、経過を見て症状の変化を見る必要があることを伝えてください!

整形外科医は、結局痛み止めと湿布だろ

医師が検査をするのには、除外診断してあげないといけない疾患がたくさんあるためでもあります。

結果的に、痛み止めと湿布になるかもしれませんが、怖い疾患を否定することは非常に大事なことです。

病気を知れば知るほど否定することに意味があります。

患者さんからすると何もしてもらえなかった、結局わからなかったと不満が残るかも知れませんが、わかったふりが一番怖いです。

まとめ

診断の遅れが結果に影響することはたくさんあります。すくなくとも、同業者間・接骨院などの治療院さんどうしてでの、いがみ合いや悪口の言い合いを患者さんの前でするのはやめていただきたいものです。

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