読書 下流志向

内田 樹著。下流志向のご紹介です。

大学院にいた頃に出会った本。

『大学院って、何のために行くところなんですか?』

ほとんどの人が、一度はこの疑問にぶつかるのではないでしょうか?

私も、何度もぶつかりました。

意味があると思えない、余分なデータ集め。
知らない先生との飲み会。
今後一切使わなそうな、細かな統計処理。

もちろん、大学院だけではありません。
医師の仕事は幅広く、『これって医者の仕事??』って思うことをやらされることもたくさんあります。

医局のワンコロ時代はとくにそう思うことが多く、スマホみて専門医試験の勉強していたことを思い出します。

今日はそんな皆様にお届けする一冊です。

内容紹介

今の若者(僕もです、まだ若いつもりです)の有益なものにしか興味を示さない価値観がある一方で、 学んだ人しか『学んだことによる有益性を感じることができない』という教育の逆説についての本です。

つまり、『勉強せんと、なんで勉強が必要かわからない』ってことですね。

でも、僕みたいなアラウンドゆとり世代は、

『事前に何かメリットが見出せないと、やる気をだしてくれない』
ん という問題についての本です。

資本主義では、雇用されている限りは、働いた分だけのお金をもらえるというのは ありえない。自分の仕事にあった分の報酬がもらえることを当然と思ってはいけない。

学びの必要性を事前に判断してしまい、学ぶ前からそれを拒絶する際のリスク。

感想

なんだか、自分に対して書かれているような気がしました。

実際、大学院在学中などは『なんのためになんの?』
と感じることが多く、諸先輩からも 『我慢できる人間になるよ』 とだけ言われていました。

大学院に入るかどうかの議論はさておき、

昨今の若手医師(私もまだ若手なので、こんな言い方はしたくありませんが、、)  すぐに自分がやりたい専門の分野にフィックスしようとします。

・将来自分の働く場所が制限される
・他の分野からもらうアイデアは非常に多い
このことを踏まえて、勉強していって欲しいと思います(私も含め)

まとめ

ビジネス書は、その人の考えや学んだことを安価に手に入れられます。
また、学ぶ場所の制限がありません。

値段もそのページ数に定義されていることがおおく、 内容によってではないところが非常にコストパフォーマンスがいいと思っています。


紹介した本


下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち


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