【骨軟化症】診断基準を読み込む

近年、脆弱性骨折、骨粗鬆症の診断をされている方のなかに、続発性が多いのではないか?という指摘がされています。

原因疾患がある場合にはそちらに介入しないと骨粗鬆症治療のみを行っていても改善しないことも考えられます。
久しぶりに見たら真面目になったな。。

参考文献
くる病・骨軟化症診断マニュアル:福本誠二他
今回は、成人骨軟化症、つまりもともとくる病と診断されていたわけではない方についての内容です。



診断基準

大項目
  1. 低リン血症、または低カルシウム血症
  2. 高骨型アルカリホスファターゼ(BAP)血症


BAPはALPの中の一つの型(骨型)だから、最低限初回採血ではALPはとったほうがよさそう。(私見)
小項目
  1. 臨床症状(筋力低下、または骨痛)
  2. YAM80%未満
  3. 骨シンチでの肋軟骨などへの多発取り込み、または単純X線でのLooser’s sign

ちょっとまて。Looser’s zoneってなんや・・・


Looser’s zone とは、偽骨折と翻訳されていることがおおいのですが、よく見る写真は骨盤部、とりわけ恥骨・坐骨部に偽関節化したような所見です。(参考文献としてあげた診断マニュアルにもレントゲン所見あります)
確かに、とりわけ後方成分の骨折がない前方成分のみの骨盤輪骨折で偽関節っておこしにくいから、このレントゲン所見みたら疑ってみるのもありやな。


大項目2つ、小項目3つで確定診断、大項目2つ、小項目2つで疑いとなっています。

除外すべき疾患・鑑別を要する疾患

除外すべき疾患(低P血症、骨シンチで異常所見ありの場合)
  1. がんの多発転位
  2. 腎性骨異栄養症
  3. 原発性副甲状腺機能亢進症

鑑別を要する疾患
(低P血症、骨シンチで異常所見の有無にかかわらず鑑別必要)
  1. 低骨密度→骨粗鬆症、腎性骨異栄養症など
  2. 骨変形→骨系統疾患
  3. 骨痛→リウマチ性多発筋痛症、強直性脊椎炎など
  4. 筋力低下→神経・筋疾患
  5. 骨シンチでの多発取り込み→骨転移
  6. くる病様低ホスファターゼ血症

低ホスファターゼ血症などの鑑別については下記へ
続発性骨粗鬆症鑑別診断〜フローチャートシステム〜

骨軟化症と診断された場合の、病因について

記事が長くなるので、今回はここまでにしますが、ここまで来た場合に、整形外科医として最低限必要な採血項目は

  • P
  • FGF23
  • 25OHVitD
  • タンパク尿・可能ならアミノ酸尿

で、しょうか。

また後日、フローチャートシステムで解説したいと思います。

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