75歳以降と以前は要介護の原因疾患が異なる

要介護状態の原因疾患と聞くと、脳血管疾患・心疾患を思い浮かべる人が多いと思います。
実際、要介護状態になる原因疾患として多いのはこの2つです。

運動器疾患という見方をすると、その順位は逆転

運動器疾患は、関節疾患と骨折転倒を指した場合、1位に躍り出ることがわかります。
また、高齢による老衰にも一部関与しているようにも感じます。
*これは、ご批判があるかもしれません。

75歳以降は要介護の原因が変化する

75歳以降では、関節疾患、骨折、転倒により要介護状態になる人が増加します。

結構衝撃的なグラフですが、今後も整形外科のお仕事はなくならないな。という
感想を持ちました。

意外と知られていない事実

脳血管疾患・心疾患については、高血圧、糖尿病、高脂血症いわゆる、
生活習慣病を治療し予防しようという風潮が、国の啓蒙もあり広まりました。

ですが、関節疾患や骨折・転倒については予防という概念が不足しているように感じます。
実際には、骨粗鬆症の治療をしたり、サルコペニアやフレイルの治療、(保険適応ではありませんので治療といっていいかは不明ですが)運動習慣を身につけるなどして、予防していくことになります。

症状がなくても、治療や予防が大事

骨粗鬆症の治療も、特に症状がないから、、と放置されがちです。

実際、治療継続は2年で半分以上の人がドロップアウトしているというデータもあります。

また、運動器の衰えは、としだから、、と放置されがちです。

ですが、一度折れたり、潰れた骨を戻すことは難しいですし、 一度落ちた運動能力を向上させることは非常に難しいことを 知ってもらいたいとは思います。

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