最近話題の(ちょっとまえ?)のhip spine syndromeの患者さんを 勤務先のクリニックから、手術目的で紹介した際のお話です。
hip spine syndromeとは
整形外科の先生方ならご存知かと思いますが、簡単に説明します。
股関節と脊椎両方変性がある人に対して、どちらを先に治療するかという話題。
状態によっては脊椎先にしないと、股関節のインプラント設置に影響が出たり、
股関節先にすると背骨の症状も取れたりなど、非常に個々の症例で、順番が分かれるところです。
紹介先で、まさかの展開
先日、このhip spine syndromeで大きな病院に紹介した患者さんから
”股関節を先に手術されたのですが、背骨の手術も、股関節の先生にお願いしたところ、
「一度開業医に戻って、紹介状を改めて書いてもらうよう」言われた”とのこと
診察室は隣なのに、どうしてそんなことになるのか、全く理解できません。
もっというと、事前にカンファレンスなどで、科内ではなしあってたんでないの?
って思ってしまいます。
仲が悪いのか、経営のためか知りませんが、
患者さんの時間や手間をどう考えているのか。。。
![](https://orthopaedic-surg.com/seikeigekai/wp-content/uploads/2019/06/barbed.jpg)
プロフェッショナルに思うこと
高度に分化した医師の世界は、高い知識や技術を生みました。
しかし、それは同時に
・自分の専門ではないから、他の先生にという、院内たらいまわし
・専門領域以外は知識があまりにも乏しい
などという弊害も生みました。
私がキャリヤチェンジを考えたのも、このまま大学にいては、
その分野の専門家にはなれるが他の分野には手出しできない。
大学以外では働けない(自分で働く場所を制限してしまう)
という不自由さを感じたからです。
まとめ
以前から、院内で科の垣根が高いことや、 科同士でのたらい回しがあることは問題だと感じていましたが、 まさか、同一科内でも同様のケースが発生するとは、、
☆☆☆著者オススメの本☆☆☆